そんな悩みにお答えします。
本記事の内容
- 経理の転職理由(本音編)
- 経理の転職理由(たて前編)
- 転職理由は「〇〇〇〇〇」変換で決まり
本記事の信頼性
実際僕も経理の転職経験者です。
また、採用側として面接官の立場も何度も経験しています。
本記事では、経理経験17年、採用側としても経験のある僕が「経理の転職理由」についてまとめました。
結論から言うと経理転職理由のキーワードは 「ポジティブ」変換 です!
前職に満足しているのであれば転職しなくてよいはず!本音の部分ではどこかに不満があると思います。。。
しかしそれをストレートに面接で伝えることは残念ながらNGです。では、転職成功のためにどのように「ポジティブ」変換したらよいかについて詳しく解説いたします。
1.経理の転職理由(本音編)
それでは早速、経理職のみなさんがどんな理由で転職しようと考えたのか、「本音」の部分についてみていきましょう。
データで見る退職理由(本音編)
まずは経理に限らず一般的な退職理由の「本音」について、転職エージェント大手のリクナビネクスト調べのデータを見てください。
リクナビネクスト「転職理由と退職理由の本音ランキングBest10」より
ご覧の通り、順位に従って大きく分けると
- 人間関係
- 労働環境
- 待遇(給与・評価制度など)
- スキルアップ
の4つに分類されることがわかりますね。
経理の退職理由としてもこれに違わず、生活17年の中で社内・社外含め上記理由は本当に「本音」としてよく耳にすることですね。
なぜそんな理由が発生するのか個別に見ていきましょう。
1.人間関係、2.労働環境
この2つは特に経理ならではの理由もあるのでは?
基本内勤で机に座っての業務。人間関係や労働環境をもろに受けますよね。
常に上司・同僚・部下・・・みんなと四六時中顔を合わせて仕事をするので、一度人間関係がこじれると逃げ場がありません。また、ほとんどオフィスワークですので環境もとっても大事です。
また、オフィス環境ではどこの会社の話し聞いても残業問題が多いです。決算がある繁忙期は決算担当者は過酷な残業もあります。また、同じ人と同じ場所で同じことを・・・という、仕事のマンネリ化も転職理由でよく聞くことですね。
3.待遇(給与・評価制度など)
こちらも経理の転職としても納得の理由ですね。
初めから残業代を含めた給料が基本で、残業しないと生活が・・・なんて会社もあるようです。また、評価制度が未熟で不公平感から転職を決意することも多いようですね。
また、特に営業主体の会社などはスタッフ部門の評価制度が整っていないところも。間違えずにやって当たり前というスタッフ職への考えから、評価がなかなかされ辛いなどの不満も多く聞きますね。
4.スキルアップ
大手企業にありがちなのかもしれませんが、業務の細分化により、経理業務全体を経験できないといったことがあります。
今後のキャリアパスを考える上で、早いうちに経理全体の業務を修得したいなどの理由で転職を考えることもあるのではないでしょうか。
また、「英語が得意なのにドメスティックな会社で使うチャンスがない」やメーカー以外の会社の経理職が「原価計算などメーカーの経理を経験したい」といったスキルアップ転職の理由もよく耳にします。
2.経理の転職理由(たて前編)
次に経理職のみなさんの転職理由の「たて前」の部分を見ていきましょう。
データで見る転職理由(たて前編)
ここでも経理に限らず一般的な退職理由の「たて前」について、同じく転職エージェント大手のリクナビネクスト調べのデータを見てください。
リクナビネクスト「転職理由と退職理由の本音ランキングBest10」より
こちらも「本音」の時と同様、順位に従って大きく分けると
- スキルアップ
- 労働環境
- 待遇(給与・評価制度など)
- 人間関係
の4つに分類されることは「本音」の時とかわりませんが、順位に注目してください。
「本音」では1位と3位と上位にあった、「人間関係」が9位と、「たて前」では隠す傾向にあることがわかります。
実際採用側で面接を担当したこともありますが、確かに人間関係を理由にした人は記憶にないですね。
3.転職理由は「ポジティブ」変換で決まり
本音とたて前はわかったけど、実際面接での転職理由はなんて言えばいいの?そんな声にお答えしましょう。
転職理由は「ポジティブ」変換(だけど譲れないところはハッキリと)
結論からいうとネガティブな転職理由をポジティブに変換して伝えることができればOKです。
転職面接の場合、転職理由を聞く面接官の気持ちは「うちに来てもまたすぐ転職しちゃうひとかどうかが知りたい」というところにつきます。この不安を取り除いてあげる理由を話せればOK。ネガティブ理由もポジティブに変換して伝えることで「うちの会社では大丈夫」という印象を与えましょう。
ここで1つ注意としては、あなたも前職と同じ転職理由のことが転職先の会社で起こったら転職の意味ないですよね?譲れない部分はしっかり伝え、同じ過ちをしないよう、自分が譲れない条件が整っていない会社に入らないようにすることも大事なことです。
それでは「本音」「たて前」で見てきた分類について、例を挙げながら実際面接でどのように答えればよいか見ていきましょう。
※「ポジティブ」のキーワードを「全体最適の意識」に持っていくと組み立てやすいですよ。
スキルアップ
例)転職理由がスキルアップが難しい会社だったという理由の場合
ここがポジティブ
- 個々の業務を理解することの重要さを認める
- 経理業務全体のつながりを意識したい(全体最適の意識)
労働環境
例)転職理由が残業が多いという理由の場合
ここがポジティブ
- 必要な残業はする
- 経理全体が無駄な残業はしないよう業務改善(全体最適意識)
待遇
例)転職理由が評価制度への不満が理由の場合
ここがポジティブ
- 間違わないのは当然と認めた上での仕組みづくり
- 事業部門など会社全体を考えている(全体最適意識)
人間関係
例)転職理由が同僚とうまくいかなかったことが理由の場合
ここがポジティブ
- 同僚とうまくいかなかったという直接原因は言わない(←注意)
- 人と人との連携を大事にするなかで全体を考えている(全体最適意識)
面接で失敗しないために 転職エージェントを活用しよう
転職エージェントに登録して面接情報などをもらうことは、面接を有利にすすめるにあたってとても重要です。
無料で登録出来て情報をもらえる上、模擬面接を実施してくれるエージェントもあります。
転職エージェントを上手に活用して、転職面接を少しでも有利にすすめましょう。
※転職エージェントについての記事も書いています
【経理の転職】おすすめエージェント6選【特化型3社・総合型3社】
4.経理の転職理由 まとめ
今回は経理の転職面接で本音の理由を答えちゃまずいよね?というお悩みについて、どう回答すればよいか解説しました。
転職理由について理解が深まりましたでしょうか。
簡単に今回の記事のポイントをまとめます。
1.経理の転職理由(本音編)
- 人間関係
- 労働環境
- 待遇(給与・評価制度など)
- スキルアップ
2.経理は転職理由(たて前編)
- スキルアップ
- 労働環境
- 待遇(給与・評価制度など)
- 人間関係
3.転職理由は「〇〇〇〇〇」変換で決まり
- 転職理由は「ポジティブ」変換(だけど譲れないところはハッキリと)
- 「ポジティブ」のキーワードは「全体最適意識」
繰り返しになりますが、前職の転職理由と同じことが転職先の会社で起こる恐れがあるなら転職する意味はありません。採用されることありきではなく、同じ過ちをしないよう、自分が譲れない条件が整っていない会社に入らないようにすることも大事なことです。
本記事が、あなたの新たな挑戦の一歩の手助けになれば幸いです。
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