そんな悩みにお答えします。
本記事の内容
- コロナ禍の経理の転職市場について(現状)
- これから経理の転職市場はどうなる?
- 経理の転職市場の現状を知った上で今できることは?
本記事の信頼性
実際僕も経理の転職経験者です。
また、採用側として面接官の立場も何度も経験しています。
本記事では、経理経験17年、現在経営企画職として事業会社の経営参謀を任されている僕が、コロナ禍の経理の転職市場についてまとめました。
結論から言うと、今持っているスキル等上手にアピールすることによって経理の転職はコロナ禍の現状で大きなチャンスと考えます。
え?!ほんと??と思われるあなたにその根拠について順に解説していきますので、最後までご覧ください。
1.コロナ禍の経理の転職市場について(現状)
まず初めに、直近(緊急事態宣言の中)の経理の転職市場についてみていきましょう。
①2020年5月の転職市場(全体)
ここでは経理に限ったことではないのですが、まずは5月度の転職市場全体についてです。
doda(デューダ)「転職求人倍率レポート」より
コロナの緊急事態宣言が5月末まで延長されたこともあり、どこの企業も一時中途の採用をストップしていたこともあり求人数は減っています。
転職希望者はそれほど変化がありませんでしたので求人倍率は下がっているのが足元の現状です。
うちの会社でも中途の採用については一時ストップしてましたね。新卒の面談時期ですが、こちらは例年の対面や集団でのワーク等の面談はとりやめ、1対1のWEB面接をやってました。
7月からは対面の面談も始まりましたので中途についても必要部署があれば順次募集を再開しています。
②2020年5月の経理転職市場
次に経理の転職市場の状況について、管理系の市場の状況を見てみましょう。
※「求人数」「転職希望者数」は、ボリュームをアイコンの数で表しています。
※指数が10を超えるものは+を表示しています。
doda(デューダ)「転職求人倍率レポート」より
経理の転職市場を見ると、管理系も他職種と同様、はやり求人倍率を落としています。
ただ、依然として求人数は多い状況ですので、求人条件に合うスキルを持っていれば転職の募集がないという状況ではありません。
そんなに悲観的になることはないですね。
やはり経理は専門スキルが必要な職種でもありますので、そのような人員が必要な会社はコロナだから採用しないということはありません。
もちろん「余裕があるから採っておこう」的な採用は今後しばらくないでしょうから、企業が求めるスキルを身につけているかどうかで自分における求人倍率は高くも低くもなりますね。
2.これからの経理の転職市場はどうなる?
これからの経理の転職市場はどうなるのでしょう?
現状を踏まえ、事業会社で今まさに見聞きしている生の情報をもとに考えると大きく2つの予想がたてられます。
その2つについて解説していきたいと思います。
予想① 経理・財務部長クラスの求人の増加
予想の1つ目は、経理・財務部長クラスの求人の増加です。
コロナの完全な終息が見えない中、さらなる業績の不振に備え、盤石な経営管理体制実現のための経理・財務の部長クラスの求人が増えることは容易に想像がつきます。
例えば、大企業で経理の課長クラスのかたが中小企業では部長クラスまたは取締役クラスで迎え入れられるケースもあるでしょう。
経理・財務部長クラスの求人は注目です。
今の会社で、部長の年齢が近く、出世はしばらく見込まれそうもないというような課長さんは、これを機に部長・取締役待遇での転職に挑戦できるまたとない絶好の機会ですよね!
海外へM&Aを仕掛けるなど、大きな仕事にもチャレンジできそう!
予想② システム(IT)に強い経理の求人の増加
予想2つ目は、システム(IT)に強い経理人材を求める会社が増えることです。
下記のコロナ禍の経理の出社状況についてのデータを見てください。
HRプロ「8割以上の経理担当者がコロナ禍でも出社」より
全くテレワークを実施できていないという回答が50%となっています。
理由としては3月決算会社についてはちょうど本決算に当たっていたこともあり決算対応が多く、次いで取引先との関係で振込対応や請求対応が続いています。
また次に、今後経理のテレワークが行いにくいかどうかのアンケートデータでは下記のような結果になっています。
HRプロ「8割以上の経理担当者がコロナ禍でも出社」より
行いにくいと「思う」「少し思う」の回答を合わせると61%となっており、半数以上が困難という回答となっています。
理由としては紙対応の多さとセキュリティへの懸念が主なものになっています。
ではコロナ禍でテレワークが必須になる中、経理は出社せざるを得ないのか?
それを解決する手段としてシステム(IT)を使った紙書類のデジタル化に注目が集まっているのです。
下記は経理がテレワークを推進する上で必要と考えられるツールについてアンケートを行った結果です。
HRプロ「8割以上の経理担当者がコロナ禍でも出社」より
クラウド会計ソフトの導入やクラウド上での請求書発行・発送など、紙書類のデジタル化が望まれていることがわかります。
このように、クラウド会計ソフト導入の経験者やシステムに明るい知識を持った人が欲しいという会社が増加すると予想されます。
会計システムの変更は10年に1度と言われるほど、なかなか経験できることではないかもしれませんね。僕も経理17年の中で会計ソフト導入を経験したのは1度だけでした。
その中でも中心で導入に携わったことがある人は貴重な人材として引く手あまたになる可能性がありますね!
3.経理の転職市場の現状を知った上で今できることは?
経理の転職市場の現況・予想を踏まえた上で、経理の転職を考えているあなたが今すべきことは何しょうか?
ここでは今やるべきことについて解説します。
①転職エージェントに登録しておこう
まずは転職エージェントに登録して情報収集しましょう。
コロナ禍では転職市場の状況がいつどう変わるかわかりません。未だかつて経験したことがない、100年に1度のことが起きているわけですのである意味情報が重要です。
1人で情報を集めることは困難です。無料で登録できて情報をもらえる転職エージェントへの登録は必須といえるでしょう。
転職エージェントを上手に活用して、転職活動を有利にすすめましょう。
※転職エージェントについての記事も書いています
【経理の転職】おすすめエージェント6選【特化型3社・総合型3社】
②簿記などの資格の取得
経験が浅く、資格なども持っていないということであれば簿記の2級までは取得するように勉強してください。
転職市場の現状のところでお伝えしたように、コロナ禍では間違いなく「余裕があるから採っておこう」的な採用は今後しばらくないでしょう。
簿記やBATIC等々、経理に関する資格は自分の知識を客観的に伝えることのできる手段の1つであもあります。
経験の浅いかたは資格取得も考えてください。
4.経理の転職市場 まとめ
今回は特にコロナ禍における経理の転職市場について解説しました。
現状、そして今後の経理の転職市場についての不安は解消されましたでしょうか。
簡単に今回の記事のポイントをまとめます。
1.コロナ禍の経理の転職市場について(現状)
- 2020年5月の転職市場(全体)
- 2020年5月の経理の転職市場
2.これからの経理の転職市場はどうなる?
- 予想① 経理・財務部長クラスの求人の増加
- 予想② システム(IT)に強い経理の求人の増加
3.経理の転職市場の状況を知った上で今できることは?
- 転職エージェントに登録しておこう
- 簿記などの資格の取得
コロナ禍では今後全く予想外のことも起こらないとも限りません。
転職エージェントの利用は、登録や面談など少し面倒に感じることもあるかもしれません。しかしこの予想ができない世の中で、無料で情報をいただけることは面倒以上のメリットがあります。
コロナ禍では面談も電話やWEBを使ったものになっているエージェントもほとんどで、安心して登録できる環境があります。
みんなが躊躇している今だからこそ挑戦のための一歩をひと足先に踏み出して、有利に転職活動をすすめてはいかがでしょう。
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本記事が、あなたの新たな挑戦の一歩の手助けになれば幸いです。
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